風ノ旅ビト

風ノ旅ビトというゲームをやりました。
flowerというゲームを前に作った会社だそうです。flowerは知ってますが、やったことないです。


風ノ旅ビトは、PSNで1200円でダウンロードできます


めちゃめちゃ感動したので、感想を書きます。
でも少しでも興味を持った方は読む前にプレイしてほしいです。絶対後悔しないと思います。
ICOやワンダが好きなら完璧だと思います。

最初、僕は一人でプレイしていました。
何かありそうな丘を登ったところで、タイトルが表示され、自然に誘導された道に少し感動しました。


どうやら主人公は風の力を少し操れるようで、少しだけ飛べるみたいです。
飛ぶボタンは×で、ステージギミックを動かしたりするシグナルを出せるのは○ボタンです。
あとは方向キー。使うボタンはそれだけ。


僕は、孤独に旅をしていくゲームだと思ってプレイしていたのですが
しばらくすると自分と同じ姿をしたキャラクターがいました。
これはAIかな?たぶん旅が進む過程で別れるイベントか、もしくはどんどん増えて賑やかになったりするんだろう
最初は、そう思いました。
こいつが、突然変な方向に行ったり、後ろをくっついてまわったり、と何だかAIにしては取りとめのない動きをします。
鬱陶しかったので、無視してズンズン進んでいきました。
しばらく進むと、僕は疑問を感じました。
AIだと思っていたけど、明らかに僕を待っていたり、こっちだよ、とシグナルをだしてくれたり、どうみても人っぽい動きをしてきます。
自分もシグナルをポンポンと、うつと、同じようにポンポンと返してきます。
その場でクルクルまわってみると、相手もクルクルと回ります。
あぁこれ人なんだ。と気付きました。そいつは、一緒にプレイしているどこかの誰かでした。しかもノリのいいやつです。


二人の旅が始まりました。
僕が探索したくて、フラフラしていると、ついてきてくれました。
その先に何もなかったら、何もなかったじゃないかー!と怒ったようにシグナルを連打してきて、僕もゴメン・・・と小さくシグナルを
ポンとうちます。
美しい景色の前で、お互い見とれるように、ボーっと立ちすくみ。
タイミングを測るところでは、「今だ!」と聞こえてくるようなシグナルをポン!とうってくれます。
危ないところを切り抜けたら「怖かったね・・・」と言うように、ポンポンとうってきて、僕もそれに返します。
辛いステージでは、励まし合うようにシグナルをうちあって、一緒にちょっとずつ進んでいきました。


全てを乗り越えた先では、お互いに喜びを分かち合うようにシグナルを大きく打ちならし合って飛び回りました。
今一緒にプレイしてる誰かが、一緒に頑張っているんだ。一緒にこの景色を見ているんだ。という連帯感が自然に生まれていました。
最初、孤独だと思っていたゲームが、誰かと喜びを分かち合うものになっていました。


ただ単純な、一つのシグナル、でもお互いに、気持ちは通じていたんじゃないかと思えます。
忘れられない旅になりました。